㈱ファイナール(鳥取市上味野、0857-51-8686)の創業30周年記念式典が先月28日、ホテルニューオータニ鳥取で盛大に開催された。当日は創業以来の取引先など100人を超す関係者が駆けつけ、新工場を見学後、同社の30周年記念式典に臨んだ。
式典では同社の30年の歩みが映像で紹介され、挨拶に立った森下辰夫会長は、総勢7 人で始まった健康茶作りを振り返り、「原料が良くないとダメで、杜仲では四川の山奥まで見に行くなど、原料の確保には注意を払ってきた。加工では焙煎が重要で、僅か2 度、されど2 度というように微妙な温度管理が鍵となる。特に遠赤外線焙煎は備長炭の焼き鳥のように、内部まで遠赤外線が届くことで、これが美味しさの秘訣だ」などと同社の一貫したものづくりの一端を紹介した。
さらに、人気のタマネギのお茶作りでは、「テンペ菌発酵は、タマネギの皮を美味しくし、ケルセチンを1.4倍にする」などのテンペ菌発酵の魅力に触れ、同社の基本である、焙煎、発酵、添着(添加)の技術や手
間について言及した。また、当面の機能性表示の動きに、「中小企業には高いハードルだが、産学官の連携で取り組んでいきたい」と、大学や県との連携を強めていく意向を表明した。
挨拶に駆けつけた鳥取県の平井伸治知事は、「人々の健康に対する期待に応え、健康茶というものづくりで真面目に取り組んで来られた。森下会長の赤字でも良いものをという考え方の先に今日の同社がある」とファイナールの30周年を讃え、また、鳥取銀行の宮正彦頭取、自民党の山口享鳥取県支部連合会会長が地元政財界を代表し、挨拶に立った。
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創業30周年式典に全国から100人が駆けつける
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