国内最大のショウガ生産地として知られる四国・高知県にある㈱坂田信夫商店(高知県香美市、0887-53-2576)は先ごろ、今年のショウガの生産状況について、本紙取材に対し、「一昨年の干ばつ、昨年過去最大の雨量を記録し、今年も県内を襲った雨や台風などの影響で、収穫量が減少傾向と苦戦を強いられたが、なんとか前年並みは維持できそう」と語った。
同社は、国産ショウガの大手サプライヤーとして、グロ-バルGAPやI S O 9001:2008の認証を取得した国産ショウガをはじめ、国産ニンニク、四国が全国生産量の70%以上を占めるユズ(高知産)を主に供給。独自ブランド栽培種「黄金しょうが」は、来年で30周年を迎えるほか、年明けにユズ工場の稼働を予定するなど積極的な事業拡大を行っている。
新種のショウガを開発するための種子開発や、生産者への巡回指導、残留農薬検査などを含む栽培・生産管理、品質管理分析、商品開発・改良などを推進。農場面積は、高知県を中心に、宮崎県や大分県(直営・契約含む)など120ヘクタール(東京ドーム約26個分)におよび、稲作との輪作農地等循環型農業促進を含め全150ヘクタールにもなる。
加工品は約400アイテム(OEM含む)、生鮮品は約170アイテムを展開。中でも高知県産のユズ果汁とともに独自栽培種の黄金しょうがを20%配合した『しょうがぽん酢』は、高知県産業振興推進部の主催する今年度の「高知家のいい物おいしい物発見コンクール」で、加工食品部門優秀賞を受賞しており、調味液メーカーと連携しただしを使用した姉妹品『植栽黄金しょうがポン酢』も好評だ。継続的に力を入れているエビデンスについても、冷え症改善効果や、精油成分分析によるリラックス効果、抗菌作用を発表済みだ。
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坂田信夫商店、ショウガの生産状況「前年並み」に
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