スーパーフードエキスパート（日本スーパーフード協会認定）の山島丈明氏は、今年に入ってからのタイガーナッツのブームが定着する可能性について慎重な考えを示した。同氏は昨年に比べ、スーパーフードの認知度が一般消費者レベルにまで普及してきた状況をふまえ、今のところ安定した需要が望めるのは、食事のレシピに応用しやすい「チアシード、キヌア、アマランサスなど」と語った。

　今後は、「和食レシピへの活用がどこまで定着するかが、一つのポイントになる」と指摘し、「セレブが食べるような非日常的な調理例ばかりでは、ココナッツオイルの二の舞になる」とコメント。
　現在、ブームが指摘されているタイガーナッツについては、「スペインでタイガーナッツミルク（オルチャータ・チュファ）が常飲されているような状況は日本にはない」ことに言及、「原料そのものを日常的に定着させるのは難しい」として、タイガーナッツブームがそのままブームとして終焉していく可能性もあると予測した。一方で、健康食品などの商品にスーパーフードの１つの素材として使用するのであれば「パウダー状のものは活路を見出すことはできるかもしれない」と山島氏は語っている。
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