一般食品としての長い食経験と豊富な機能性データなどを武器に、サケ由来の機能性素材が注目を集めている。卵巣外皮由来のプラセンタ様物質、プロテオグリカン(PG)が市場を牽引。プロテオグリカンでは、昨年ファンケルが機能性表示食品の関与成分として受理され、認知度が向上。今年に入りユーグレナや資生堂など大手企業各社でも受理が進んでいる。プラセンタ様物質は、機能性のデータ蓄積に加え、国産サケ由来といったイメージの良さなどから、馬、豚、植物プラセンタとの差別化原料として定着。好調な国内化粧品業界の勢いを反映して化粧品素材として伸長している。
PG、美容、ロコモ対策などで伸長
サケ由来の機能性素材で市場を牽引するのが、サケの筋子の皮膜にあたる卵巣外皮由来のプラセンタ様物質と鼻軟骨由来PGだ。美容・関節などに豊富なエビデンスが構築されているPGは、青森県や北海道などで産学官での連携を推進。一丸ファルコス、リナイス、バイオマテックジャパンなどが化粧品、健康食品用途で原料供給を進めている。昨年5月には……
プラセンタ、化粧品用途で伸長
プラセンタ様物質は日本バリアフリー、協和薬品、日本食菌工業、活里、ホシケミカルズなどが取り扱う。日本バリアフリーでは、特許取得原料『マリンプラセンタR』を供給。“天然国産サケ由来”、“トレーサビリティーの確立”といった点が評価され、大手化粧品、食品メーカーへの採用実績も豊富だ。協和薬品は『HDLSOPR』の原料・OEM供給が好調。ハーラル認証を取得し、イスラム圏を中心とした海外に向けた提案を強化している。昨年、スポーツ×美容訴求で伸長した核酸には……
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