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【別冊】 中国特集(山陽・山陰) (1235号)

中国健食企業売上高850億円に(前年比5%増)


 中国健食企業の売上高が850億円に達した。全国的に不況感が漂う健食業界で、中国地方は善戦した。表示規制が厳しさを増す業界にありながら、業界を後押しする消費者ニーズが確として存在することを証明した数字でもある。それを裏付けるように、中国経済産業局主導による「バイオクラスター」事業が本格化した。
 中国地方では06年度から機能性食品・健康食品を地場産業振興の柱と位置づけ、「第Ⅱ期産業クラスター計画」の中に、健食関連の中小企業支援を重点課題として導入した。広島大学を中心として、今後、中国地域の各大学・機関の横断的な連携を調整しながら、健食事業の販路拡大マッチング支援を広範囲にサポートしていく。
 広島大学、岡山県工業技術センター、鳥取大学など地域の大学・機関を核とした企業サポート支援体制を構築し、「機能性食品評価事業」や「マーケティング検討委員会」を経て、健食マーケットの形成に力を注ぐ。中国地域にはモノづくりに長じたこだわり企業が多い。受託・原料・製造・販売にかかわらず、労を惜しむことなく新製品の開発に地道な努力を傾けている。
 わが国の健食業界を牽引する技術王国中国の力を示す日は近い。

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