機能性表示食品で錠剤やカプセル等のサプリメント剤型の受理が増えていることが、本紙の集計でわかった。「届出日」別で2017年の暦年データが出揃い、集計したところ、17年の受理総数は576品で、前年比2.9%増。集計時に撤回済みの品目を除くと、17年の受理数は566品で、同6.4%増となった。
2月23日時点における機能性表示食品の受理累計は、1,252品。剤型別では「その他加工食品」が52.6%、「サプリメント」が46.5%、「生鮮食品」が1.0%となっている。暦年で比較すると、16年は6割を占めた「その他加工食品」が、17年は47.3%に。17年は「サプリメント」が過半数となった。
機能性の評価方法に変化はなく、16年、17年ともにSR(研究レビュー)が95%超。一方で機能性表示には大きな変化がみられ、16年に22件だった「認知機能」対応が17年は68件と3倍以上になった。イチョウ葉やプラズマローゲンなどが受理されている。
DgSの店頭や大手ネット通販でも、イチョウ葉などの「認知機能」対応は売れ筋となっているが、受理数の増加に伴い競争が激化することも考えられそうだ。
本記事は「健康産業新聞 1639号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50ページ)定期購読のお申し込みはこちら
<関連記事>
・【連載】「機能性表示食品」受理企業の戦略
・「機能性表示食品」ガイドライン改正、18年は制度拡充の年に
・【インタビュー】注目の“健脳”素材 -九州大学名誉教授 医学博士 藤野武彦氏-
・【特集】血流改善素材 冷え対応から育毛・スポーツまで、広がる採用カテゴリー