アイケアサプリの代表格となったブルーベリー(ビルベリー)。抜群の知名度に加え、そのエビデンスを生かした機能性表示食品が続々上市され市場の活性化につながっている。ビルベリー機能性表示食品の受理数は3月27日現在で27品(撤回除く)。前年同期の14品からほぼ倍になった。既存品を機能性表示食品にリニューアルした結果、「新規顧客が2倍になった」という企業もある。原料メーカーからは、「2017年は機能性表示食品に配合されて出荷が増えた」との声が聞かれた。
なお27品の中には販売準備中のものもあり、機能性表示食品としてのブルーベリー市場は形成途上にあるといってよいだろう。
高まるアイケアニーズ
ブルーベリー健康食品は、目を酷使する現代人のニーズと相まって、定番商材として安定的な市場を形成。大手から中小まで数多くの企業が商品をラインアップしている。「ブルーベリー=目に良い」という図式はすでに消費者に浸透しているが、機能性表示食品によってダイレクトな表示が可能となり、市場は成熟期から一歩先のステージに踏み出した。スマホの普及から、若年層のアイケアニーズも生まれている。
スーパーフードとしての利用も進んでいる。味の良さから、人気のスムージーに配合されることも多い。日本製サプリの人気はビルベリーにも及んでおり、近年は海外向け案件も増えているようだ。
一方で、ブルーベリーに限らず、「機能性表示食品にしたからといってすぐに売れるというものでもない」との声も聞かれる。商品アイテム数の増加とともに、市場競争はさらに激化することが想定されている。
原料価格、さらなる値上げの可能性も
懸念は、昨夏の不作による原料高。すでに値上げに踏み切った原料サプライヤーも複数あり、「在庫の状況によってはさらに値上げをする必要が出てくるかもしれない」と指摘する企業も。今後の状況が注目される。
「葉」「種子」原料も登場
ブルーベリーは果実以外の活用も進んで……
ウェブでは一部を公開。記事は「健康産業新聞 1641号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50ページ)定期購読のお申し込みはこちら
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