「ブレインフーズ」市場拡大へ
医家向けルートの展開進む
近年、認知症やストレスを抱える人が増加傾向にある中、「脳の機能低下」対策の市場が活況を呈している。TVゲームをはじめドリルなどの教育本、映画、セミナーまで各業界が参入しており、健康食品市場でも、「脳の栄養素(ブレインフーズ)」として、脳のトラブルの予防への素材が多数ある。中でも大豆由来で多価不飽和脂肪酸やリン脂質の活性を訴求するPS(ホスファチジルセリン)や、アルツハイマー対応の研究データが数多く発表されているヤマブシタケ、イチョウ葉などがリード役となり、アーユルヴェーダ由来のバコピン(バコパモニエラ抽出物)、米抽出物、PC-DHA(DHA結合型リン脂質)、ビンカマイナー、雪蓮花、紅景天―なども登場。商品開発や副素材としての採用が進んでいることから、健康食品の一大カテゴリーに成長する可能性を秘めている。脳サポート素材のその市況と将来性を展望する。