プロテオグリカン(以下、PG)の市場拡大が続いている。産学官でPG市場拡大に取り組む青森県では、今年3月に文科省補助事業「地域イノベーション戦略支援プログラム」が終了。弘前大による美容・関節系の豊富なエビデンスや、従来困難だった量産化の実現、県内外企業との積極的なコラボなどが功を奏し、2012年40億円の市場規模が、2015年には260億円を突破。2016年度300億円を見込んだ市場規模は、現在も右肩上がりの成長が続いており、市場規模は350億円を突破したとみられる。成功事例「あおもりモデル」と称され、引き続き県で産学官のPG拡大を継承維持する方針。PGを関与成分とする機能性表示食品は昨年の5品目から9品目(5月末現在)に増加。昨年の米国展示会でのアワード受賞など、海外からの注目も高まり、健康食品の増加とともに、化粧品の新規採用も急伸している。
青森県、産学官でPG市場拡大を推進
今年3月に開催された「丸の内・プロテオグリカンフォーラム2018」(主催・青森県)では、文科省「地域イノベーション戦略支援プログラム」の成果報告が行われた。青森県知事の三村申吾氏は「弘前大発PGの活性化は、青森県ライフ・イノベーションの中核事業。豊富な美容・関節データを背景に、今後も健康食品・化粧品素材としてブランド力を高めていきたい」と語った。
事業成果報告には、公営財団法人21あおもり産業総合支援センタープロテオグリカン産業クラスター戦略チーム(*文科省プログラム終了後は青森県に事業継承)プロジェクトディレクター・医学博士の阿部馨氏……
市場拡大続く「あおもりPG」
一般社団法人あおもりPG推進協議会では、弘前大が開発した抽出技術の応用で製造されたPG(あおもりPG)の認証制度を行い、マークを付与するなどPGブランド向上に注力。PG認証マークの条件・基準は、5 mg/日。ちなみに、9 品まで拡大した……
美容・関節系の豊富なエビデンス+体感の良さ
PGの新規採用が健康食品と化粧品ともに相次ぐ理由のひとつに、関節系・美容系を中心とするエビデンスが豊富な点がある。弘前大学による研究では、①炎症抑制作用、②炎症性腸疾患に対する効果……
ウェブでは一部を公開。記事は「健康産業新聞 1645号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら
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