森川健康堂(株)(東京都渋谷区)は、安定供給が可能になった「蜂の子」原料の供給を強化する。「女王蜂」「雄蜂」に限定した粉末原料をラインアップ、トレーサビリティが確保された高品質原料として提案していく。
ローヤルゼリーやプロポリスなどの蜂産品を主軸とする同社では、これまでにも蜂の子を扱ってきたが、このほど生産量の増強に着手。品質を担保した中国産蜂の子の安定的なOEM・原料供給が可能な体制を整備した。
耳鳴り対応で知られる蜂の子は、日本でも長野県などで食されてきた。ヒスチジン、ロイシン、リジン、スレオニンなどの必須アミノ酸のほか、ビタミン・ミネラルをバランスよく含んでいる。
原料は、「雄蜂」「女王蜂」に分別した2グレードを用意。「雄蜂乾燥末」は、貴重な雄蜂のみを選別して使用した。栄養価に優れるとされる孵化後21日目の蛹を採取してフリーズドライ。各種栄養素のほか、タウリンなども含まれている。
「女王蜂乾燥末」は、ローヤルゼリーのある王台から採取する女王蜂の幼虫を使用。GABAやコリンなどを摂取できる。女王蜂に限定した希少な蜂の子原料として提案していく。
それぞれ原料はロットごとの品質管理を行っており、色味も安定している。凍結乾燥品で加工しやすいため、カプセルや錠剤などのサプリメントのほか、クッキーやバーなどの加工食品への配合も可能だ。
同社では差別化が可能な独自素材として、原料・OEM供給を行っていく。
本記事は「健康産業新聞 1646号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら
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