厚生労働省は「既存添加物名簿」からの削除候補として昨年12月に示した196品のリストを68品に絞り込んだ。6月27日、この68品のリストについて、販売実態調査を国内および海外に拡大する旨を都道府県に通知した。
厚労省では「既存添加物名簿」について、添加物として使用実態がないものを削除する作業をこれまでに3回実施。4回目となる今回は、「既存添加物名簿」に収載されている365品のうち、予備的な調査で196品を昨年11月にリストアップし、今年3月22日まで販売実態を調べていた。その結果196品のうち68品について、「添加物としての販売等の実態を確認するに足りる資料の提出が得られなかった」として、販売状況の調査を国内だけでなく海外まで拡大する。販売実態がある旨の申出は9月26日まで受け付ける。
68品の全リストは表の通り。予備的調査で示された196品に含まれていたグルコサミンやプロポリス抽出物など128品は、今回の68品のリストからは除外された。この128品について厚労省では、「販売実績が確認できた」としている。今回の調査後、さらに訂正申出期間などを経て、スケジュール通り進めば、2019年秋ごろに「既存添加物名簿」が改正される見通し。
同名簿から削除されれば、食品衛生法に基づく指定がなされない限り、“添加物”としての販売は禁止される。
本記事は「健康産業新聞 1648号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら
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