「食べる油」「サプリ的オイル」で市場定着へ
アマニ油、エゴマ・シソ油、米油を中心とした「新油」市場の規模が拡大、2017年は170億円を超えた。機能性を有する“食べる油”として、一般食品形態からサプリメントまで、裾野を拡大。相次ぐ大手参入、機能性表示の登場も市場拡大に拍車をかけている。(キャノーラ・オリーブ・ゴマを中心とした)家庭用植物油市場が1,200億円前後で高位安定する一方で、サチャインチ、チアシード、アルガン、MGT、ヘンプなど、ニューフェイスも続々登場しており、「新油」市場は200億円に迫る勢い。本特集では、「n-3系脂肪酸の補給源」として認知拡大が進むアマニ(亜麻仁)油・エゴマ油のほか、アンチエイジング機能が期待される米油、コスメおよび食品分野で需要高まるアルガンオイル、新油市場で存在感を示しつつあるサチャインチオイルなど、注目の植物油を紹介する。
厚労省発表が市場形成の契機に広がる原料バリエーション
n-3系脂肪酸を豊富に含む植物油の市場形成が本格化した背景には、2005年の厚労省発表がある。一般的なサラダ油などに多く含まれるn-6系脂肪酸に対して、n-3系脂肪酸が欠乏傾向にあることが指摘され、「日本人の食事摂取基準」に摂取目標が設定された。
加えて、消費者庁が行った「食品の機能性モデル事業」で、「心血管疾患リスク低減」「血中中性脂肪低下作用」「関節リウマチ症状緩和」に対して、n-3系脂肪酸は“機能性について明確で十分な根拠がある”というA評価を受けたことも追い風となり、市場拡大に拍車が掛かった。同モデル事業は……
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新油市場200億円にリーチ ネクストオイル続々、機能性表示も登場
日清オイリオグループの定点調査によると、2017年の食用油の国内市場規模は1380億円で、前年比101.1%と増加傾向に。種類別のシェアは、キャノーラ油の410億円(前年キープ)がトップ。次いでオリーブオイル355億円、ゴマ油287億円と続く。
アマニ油、エゴマ・シソ油、米油を中心とした「新油」市場は、170億円超。2014年(90億円)から倍増している。“食べる油”“サプリ的オイル”として、サプリメントから一般食品形態までさまざまな分野での採用が……
サチャインチ、アルガンなど、新規植物油に注目
日本発の機能性植物油として、耐熱性が高いことから食品用途を中心に幅広い採用実績があるのは「米油」。サプライヤーは……
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