森永乳業(株)(東京都港区)は『シールド乳酸菌(Lactobacillus paracasei MCC1849株)』が米国でGRAS認証を取得したことを発表した。今回は自己認証によるGRAS(self-determined GRAS)の取得であり、米国の制度において『シールド乳酸菌』の安全性が評価されたことで、米国での販売が可能になったことを意味する。
日本のみならず米国では健康志向の高まりから、プロバイオティクス市場は伸長しており、近年では加熱殺菌体の利用も広がっている。同社では今後、『シールド乳酸菌』(海外ではLAC-Shield™として販売)の米国をはじめとした海外市場での拡大に努めていく。
『シールド乳酸菌』は、森永乳業が長年の研究から発見し、保有している数千の菌株の中から、免疫力を高める働きに注目して選ばれた乳酸菌。加熱殺菌体でありながら免疫賦活作用を有しており、これまで生菌では利用しにくかった多様な食品への応用が進んでいる。同社のデザートや流動食のみならず、菓子や味噌汁など身近な食品でも利用できる乳酸菌として、これまでに250社以上の企業に採用されている。
本記事は「健康産業新聞 1649号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら
<関連記事>
・乳酸菌 成長止まらぬ拡大市場 機能性で菌株を選択するステージに突入
・【特集】乳酸菌・ビフィズス菌・乳酸菌生産物質~一億総乳酸菌時代、食品業界に押し寄せる乳酸菌の大波~
・【特集】美肌 飲むUVケア、塗る乳酸菌など、内外美容の提案進む