厳しい健食市況下で善戦、今年脚光の可能性大
PS(ホスファチジルセリン)市場の拡大が続いている。昨今の厳しい市況下でも、海外で先行する豊富な科学的エビデンスをバックボーンに善戦。欧米など世界各国で報告されているPSの研究文献は、過去50余年で3,000件以上を数える。こうした豊富な実績と脳機能改善の有用性報告を背景に、国内においてもブレインフード(脳の栄養素)としての位置付けが定着。コアユーザーである中高年層や高齢者層の需要は衰えず、記憶力改善や集中力アップを訴求する採用実績も増加したことで、プロアスリートやスポーツ・美容関連などの新たなユーザー獲得にも成功している。さらに、ADHD(注意欠陥多動性障害)の児童がPS製品を摂取して改善した事例なども報告され、幼児や若年層を対象とするアイテムの拡充も進捗。ネットワークビジネスや宣講販、調剤薬局、クリニックなど説明を要する販路からの支持は高く、昨年は、BSデジタルの健康情報番組で取り上げられたことも業界内で話題となった。今後も厳しい市況が予測される国内健食市場において、PSは、幼児から高齢者までのアプローチが可能な機能性素材として需要が衰えておらず、脚光を浴びる可能性が高い。