1,000億円を超える青汁製品市場。今回本紙の取材および調査で、今年通期の青汁製品の市場も成長が見込まれることが分かった。市場が拡大する一方、近年の市場では競争も激しく、販売メーカー各社では「素材」「機能性」「アプリケーション」―― など差別化を図る動きに拍車が掛かっている。こうした切磋琢磨を経て、乳酸菌青汁やフルーツ青汁などヒット商品も生まれており、若い女性や働く男女など、青汁製品の購買者の裾野も拡大している。また中国や台湾などアジア圏でも青汁製品のニーズが高まっており、輸出販売を開始するメーカーも増えている。
上半期は概ね好調に推移、通期も期待
本紙調査で2017年1,082億円(前年比103%)と10年連続で市場拡大中の青汁製品。本紙が今年5月、健康食品受託メーカーを対象に実施した今年上半期の人気受注素材調査(有効回答80社)では、青汁は4位にランクイン、下半期予想でも3位と、引き続き青汁製品の開発ニーズが高いことがうかがえる結果となった。
実際、今回本紙が青汁製品の主要販売メーカーを対象に実施した取材およびアンケート調査でも、今年上半期の青汁製品(グリーンスムージー含む)の売上高が、対前年同期比で2 ケタ増と回答した企業が複数見られ、概ね好調に推移したことが分かった。通年の予想でも多くの企業が前年比を上回ると回答しており、今年の青汁製品の市場も数%の成長が見込まれる。
桑葉のニーズ伸長、モリンガにも注目
青汁製品は「野菜不足の解消」という明快な訴求ポイントを強みに、市場を拡大してきた。ただ、青汁製品市場で最も大きなシェアを持つ大麦若葉は、市場拡大に伴い、最終製品が飽和状態になりつつあるのも事実だ。こうした中、最近はケールや桑葉、明日葉、クマザサ……
ウェブでは一部を公開しています。全文は「健康産業新聞」紙面(1638号)で
機能性、アプリケーション多彩に
また、近年の傾向として「野菜不足の解消」にプラスαの機能性を付与する動きが活発化している。機能性を表示できる定番のトクホ青汁だけでなく、青汁素材にオリゴ糖や乳酸菌などの整腸素材……
ユーザーの裾野拡大、海外輸出も活発
ルーツ青汁は若い女性、スムージーやゼリー、ジュレは働く女性、飲料タイプは働く男女など、青汁製品は新たな購買層の獲得にも成功しており、従来の中高年層だけでなく、幅広い年代層に浸透し始めていることがうかがえる。さらに国内市場だけでなく……
ウェブでは一部を公開。記事は「健康産業新聞 1650号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行)定期購読のお申し込みはこちら
<関連記事>
・【特集】青汁 勢い継続も、差別化の動き活発に
・国家プロジェクトで機能性食品開発 桑、米ぬか成分、酒粕など
・青汁 9年連続成長、売上1,050億円に