インバウンド消費の好調な兵庫、大阪、京都、奈良にスポットをあてる。国際都市・神戸のある兵庫、「天下の台所」で生薬集積地としても知られる大阪、観光名所の豊富な古都・京都、漢方ゆかりの地である奈良―― の2府2県で活躍する受託メーカーに着目。健康食品開発の際、特色ある素材や技術、ノウハウで業界をリードするプロフェッショナル企業群を紹介する。
◆インバウンド消費の好調な関西
関西地域の消費動向が活発だ。古都である京都や奈良の観光名所をはじめ、国際都市の神戸、天下の台所で生薬集積地としても知られる大阪では、訪日外国人のインバウンド消費が好調。日本銀行大阪支店調査によると、今年1月から3月期の大阪・京都・神戸の百貨店免税売上高は前年同期比60.3%増で推移。1~3月の専門量販店販売額(全店ベース)では、ドラッグストアが前年同期比11.4%増に。福井県を含む2府5県の小売業販売額は、4四半期続いて前年比プラスで推移している。
◆健食受託伸長、人手不足の影響も
こうした中、関西圏における健康食品受託の状況を見ると、サプリメントや健康飲料に加え、機能性を付加した一般加工食品向けの新たな企画提案、海外向け展開など活発で、通期で対前年を上回る見通しの企業が多い。人手不足に起因する圏外からの受託案件も……
◆機能性表示受理、生薬製剤、FD など
地域別でみると、大阪府では、阪大や近畿大など60校以上の大学でバイオや化粧品、健康食品を含むライフサイエンス関連分野の先端研究を推進。もともと、16世紀に豊臣秀吉が天下統一の拠点として大阪城を築いた当時、道修町に生薬が集められたことから、現在も製薬、食品、化粧品など関連企業の多くが拠点を構える。この道修町に拠点を持つ日本粉末薬品は、国内5 工場体制で受託加工・原料供給事業を展開する生薬製剤のパイオニアだ。世界に誇る「粉末の殺菌技術」と……
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