乳酸菌市場、好調のまま安定へ
加工技術、機能性で付加価値を前面に押し出す
健康食品市場で躍進を続けてきた乳酸菌市場が、ここに来て安定している。「植物性」、「ヒト由来」、「生きて腸まで届く」といった大手企業のTVコマーシャルが、消費者による乳酸菌を再認識させるきっかけを作った一方、原料サプライヤー側では加工方法による差別化などで新しい動きをみせはじめている。また、ここに来てオープンマーケットへの認知が進んでいる乳酸菌生産物質でも、免疫調節作用をはじめ整腸作用以外の付加価値を前面に押し出す形で、幅広い機能性をアピールする。近年の不況で家計の健食に対する支出が減少するなか、「安心、手ごろな価格」が人気を集めている乳酸菌市場。その動向
を追った。