若年層の需要拡大、210億円(5%増)へ
健康食品市場が低迷する中、安定成長を続けているのが酵素・酵母食品(植物発酵食品)。市場規模は前年比5%増の210億円強と推計され、伝統商材としての底力を見せた。
従来の固定客である中高年層の購買が安定しているのが主な要因。さらに複数の有力女性誌が酵素・酵母食品による美容・ダイエット特集を企画し、購買層は30~40代に広がった。
購買層の拡大は販路にも影響しており、従来の薬局・薬店などに加え、エステや通販ルートでの売り上げも伸びている。
また、マクロビオティックを切り口にレトルト食品などへ多様な商品展開を図る企業も。海外市場はアジアを中心に需要が高まっているが、長引く円高の影響から、国内営業にウエートを置く企業が増えており、当面は為替相場の動向を見極めながらの経営の舵取りとなりそうだ。