(株)アオテアロア(東京都中央区)は、「食品開発展2018」に出展し、独自原料の濃縮乳清タンパク『IgG25+免疫ミルク』の感染症予防と治療に対する有用性についてプレゼンセミナーを行った。
同原料は、ニュージーランドオタゴ大学イノベーションセンターとアオテアロア関連会社が長年にわたり機能性研究を進め開発したもので、1gあたり、IgG250mg以上、s-lgA7.5mg以上、ラクトフェリン5m以上を含有する。順天堂大学医学部微生物学講座の原京子准教授は、同原料は生乳から生成され初乳と同等以上の効果が期待できると述べた。同氏は、『IgG25+免疫ミルク』を投与したマウスでは、抗酸菌症のMAC菌において肺中の菌数増加がみられなかった研究成果を報告。免疫が低下した高齢者の肺炎の予防につながると説明した。O-157、サルモネラ菌などの感染予防効果もあるとした。『IgG25+免疫ミルク』が腸管出血性大腸菌O-157に対する抵抗性を1,000倍以上高める効果があったことを示し、発症予防の機序として、「『IgG25+免疫ミルク』は大腸菌O157の腸管上皮への定着を阻止すると推測される」と話した。
また、非結核性抗酸菌症が7年で2.6倍に増加していることを説明し、「非結核性抗酸菌症などの呼吸器感染症にも有効性がある」との見解を示した。
本記事は「健康産業新聞 1654号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら
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