「納豆サプリ」、欧米・アジアで人気上昇中
日本の伝統食品である納豆は、整腸や抗菌活性を持つ食品として古くから知られていたが、血栓溶解作用や骨粗鬆症予防などの機能性が解明されるにつれ、納豆の評価は近年、世界的に高まっている。
納豆菌由来の主な素材はナットウキナーゼ、ビタミンK2、納豆菌。これらに代表される納豆サプリメントの国内販売は、表示規制の影響から低迷したが、欧米・アジア向けの輸出は好調を維持した。
ビタミンK2では、原料メーカーのJ-オイルミルズが昨年、米国食品医薬品局の定める「Self-affirmed GRA」認証を取得。さらに欧州食品安全機構からサプリメントや食品に利用できる安全な素材として承認を受けたことで、欧州諸国への輸出を本格化させている。
また富士見養蜂園では、納豆由来のポリアミン含有発酵食品を開発。抗炎症素材という新たな切り口で、市場開拓に乗り出した。