サプライヤー・末端製品ともに競争激化
美容素材の代表として圧倒的な知名度を誇るコラーゲン。その躍進が止まらない。日本ゼラチン工業組合による調査では、食用コラーゲンペプチド(健食用途。食品用途はゼラチンとして算出)の原料供給量は、平成19年度(直近分)で4,088tと対前年比で約30%増と好調な推移を示している。
原料サプライヤーからも「おおむね好調」との意見が聞かれた。
末端市場では依然として美容・アンチエイジング訴求の製品が中心で、ドリンクやパウダータイプの人気が根強い。
従来から懸念されてきたエビデンスの面については、原料サプライヤー各社が関節炎や骨粗鬆症関連でデータの蓄積が進展。
付加価値を前面に押し出すメーカーも増えてきた。
一方、価格競争の激化によって終売する例も出はじめ、業界関係者からは、「市場は頭打ち」との声も聞かれはじめてきた。
美容の大型素材・コラーゲンは今、転機を迎えている――。