専門店続々オープン、ナチュラル志向上昇へ
健康志向の高まりから、オーガニックが徐々に浸透している。販売チャネルも、イオンなどの大手GMSやナチュラルローソンといったコンビニ、ドラッグストアなど多様に。特に今年は、イオンが出資するオーガニックスーパー・ビオセボンの出店ラッシュが話題を集めるなど、小売りによる食を中心としたライフスタイル提案が加速。小売りだけでなく、政府や自治体による有機農業の支援も活発化している。消費者にとってオーガニックが身近な存在となりつつあり、日本におけるオーガニック市場は今、上昇機運が高まっている。
学校給食に「有機の米」
欧米ではライフスタイルの一部として広く浸透しているオーガニック。食の安心・安全、環境への配慮、そして近年では、エシカルという新たな価値観からオーガニック商品を選ぶ消費者が増え、欧米のオーガニック市場は伸び続けている。
有機農業を推進する特定非営利活動法人アイフォーム・ジャパン理事長の高橋俊彰氏は、「世界の有機圃場数は2,000年と比較して約3 倍に増えている」と話す。さらに、「有機食品のニーズは世界的に拡大している。特に中国市場では1兆円規模に迫る勢い」と述べ、単に表示基準を作るのみでなく、政策として有機農業を推進するアジア諸国では、「今後その生産量が大きく増えるだろう」と予測する。各国の有機農産物の生産基準については「EUの基準は次の生産につなげる環境に配慮した資源循環型農業としての傾向が強く、アメリカでは発がん性などの安全性に重きをおく傾向がある」という。こうしたなか、オーガニック後進国といえる日本においても、昨今、変化の兆しが見え……
「オーガニック認証レストラン」も登場
オーガニック食品を提供する飲食店に国がお墨付きを与える「オーガニックレストラン認証」制度が早ければ年度内にも新規格として運用される。オーガニック食材使用のレストランを制度でサポートすることで、有機食品全体の生産や流通を活気づける。農林水産省は……
販路拡大で「より身近な存在に」
日本のオーガニック市場規模は4,117億円(OVJ調べ)。オーガニック市場のアイテム増加、販売チャネルの拡大を受け、2010年に発表された1,400億円から8年で約3倍に拡大した。今年の話題として特筆すべきは、イオン出資のオーガニックスーパー・ビオセボンの開店ラッシュだ消費者がオーガニックについて理解を深める……
ウェブでは一部を公開。記事は「健康産業新聞 1655号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら
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