(株)ユーグレナ(東京都港区)は8日、都内で「2018年9月期決算説明会」を開いた。売上高は過去最高の151億74百万円(前年比9.3%増)となった。
一方で、ヘルスケア事業の直販カテゴリーにおいて、自社スキンケア化粧品ブランドを中心に積極的な広告宣伝投資を実施したものの、定期購入顧客のリピート期間・回数が想定を下回ったことなどを背景に、営業損益は13億79百万円、経常損益は10億96百万円となった。
同社代表取締役社長CEOの出雲充氏は、「今年5 月に発表した通期業績予想(150億円)を上回った。また、経常損益15億円を10億円まで縮小することができた」と説明。その要因として、「第4四半期において、広告宣伝投資の縮小を実施したほか、新規O E M取引の再開・拡大が軌道に乗った」とした。実際、ヘルスケア事業セグメントは、第4 四半期に黒字に転換。「OEM・原料・海外」事業の売上高は、第4四半期は7億円を超えている。
来期の売上目標は165億円。川上分野ではOEM事業の拡大、中国事業への注力、クロレラ営業の強化。リテール分野では、戦略商品への集中投資、DgS向け販売の強化を進めていく。来夏には、バイオ燃料の供給をスタートする方針も発表、「2020年に300億円の売上を目指す」という。
本記事は「健康産業新聞 1656号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら
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