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特集 健康酢

市場規模600億円を堅持
一般食品に近い健康食として成長した健康酢。特に「黒酢」、「香醋」、「もろみ酢」の3素材が市場を牽引。テレビ番組などで、脂質代謝や血流改善作用など、有効性が盛んに取り上げられ、ドリンクタイプを中心に急激に拡大。紅酢、老陳醋、果実酢といった新素材の登場もあり、一時期のピークには及ばないものの、市場規模は約600億円を維持している。その一方で、粗悪品や低価格品の乱売により消費者の混乱を招いたことで、行政や業界団体は明確な規格基準化に着手。黒酢については昨年7月に改正JAS法が施行されたほか、もろみ酢も有力メーカーで組織される協議会が品質基準の規格化に向けて動き出している。また5月から施行される残留農薬ポジティブリスト制についても米、玄米、大麦を原料とする黒酢や中国産香醋を取扱うメーカーは成分分析や品質確保への対応を急いでいる。市場の健全化に向けて動き出した健康酢市場を検証する。

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