今年の健康茶市場は、ルイボスティーが好調に売上を伸ばしたほか、ゴボウ茶、マテ茶は市場定着への動きが進んでいる。さらに美容・ダイエット訴求、生活習慣対策の健康茶の人気は根強く、安定した市場を形成、20~40代女性をターゲットにノンカフェインのハーブティーも堅調に推移した。ファミリーレストランや居酒屋など外食チェーンでの健康茶の導入も加速しており、市場の裾野の拡大が進んでいる。
◆ノンカフェイン商材 20~40代女性層に支持
健康茶市場では、美容・ダイエット訴求や生活習慣対策の健康茶に人気が集中、安定的に売上を伸ばした。ノンカフェイン訴求のハーブティーは20~40代女性を中心に根強いユーザーを獲得し、底堅い売上げを維持している。健康茶を製造する受託メーカー各社への取材よると、美容・ダイエット訴求ではルイボスを人気素材に挙げる企業が多かった。生活習慣対策ではサラシアが伸長したほか、ゴボウ茶はテレビCMにより認知度が向上したことで市場定着が進んだという。このほか、脂肪訴求のマテ、ウーロンも堅調に推移している。主な販売チャネルは…
◆ルイボスティー躍進 ウーロン茶抜き首位に
近年の市場で特筆すべき点は、ルイボスティーが大きく伸長していることだ。食品スーパーの売場を基準にした民間のPOSデータ集計(集計期間:2016年10月~
2017年9 月)によると、売上金額構成比でルイボスティーが21%とトップ。続いて、ウーロン茶16%、ブレンド茶11%、その他11%、ジャスミン茶4 %、はと麦茶8 %、そば茶5 %、ごぼう茶6 %、黒豆茶6 %、ブレンド麦茶7 %、杜仲茶2 %、どくだみ茶2 %、プアール茶1 %となっている。18年前の集計(2000年10月~2001年9 月)では…
◆簡便に飲める“ティーバッグ”伸長 ペットボトルは「健康志向」鮮明に
健康茶は、日常生活のなかで毎日摂取し健康維持を図る商材としての性格が強い。簡便性、機能性を重視し、味と風味にこだわった商品開発を進めるメーカーが多い。主力のティーバッグ製品のほか、ペットボトル、顆粒など摂取しやすい形態の商品が数多く流通する。
主要メーカーの伊藤園では、リーフ製品の売上が順調に推移。なかでもティーバッグ製品の伸長が目立っている。好調の背景について同社では、「中食需要が増加している点と、手軽に抽出でき手間が省ける点が支持された」とみる。無糖茶飲料市場では…
本記事は「健康産業新聞 1657号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら
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