「さらりとした梅酒」や「TheCHOYAウメッシュ」などのヒット商品を持つチョーヤ梅酒㈱(大阪府羽曳野市)は、昨年11月、梅由来のクエン酸を活用した機能性表示食品『酔わないウメッシュ』が消費者庁に届出受理された。市場規模の拡大するスポーツ市場に向けて“梅酒ソーダテイスト×抗疲労”という新しいコンセプトを提案する。同社、品質管理室商品開発の長谷川豪宏氏に話を聞いた。
―― 開発経緯は?
梅はクエン酸やリンゴ酸などの有機酸を豊富に含有しており、日本人の間では古来より健康に良い物とされてきました。当社では、国民の健康意識の高まりから、スポーツ愛好家のための疲労感を軽減する飲料を開発しようと考え、梅が含有するクエン酸の疲労回復効果に着目し“梅酒ソーダテイスト飲料×運動時の飲用”を実現するための製品開発を進め
てきました。機能性表示食品については制度開始時より、梅の健康に対する効果を訴求できる点に魅力を感じていました。昨年から本格的に動き出し、11月に受理されました。
―― 製品開発でこだわった点は?
当社は「酸味料、香料、人工甘味料などの添加物を使用しない製品開発」を基本理念として掲げています。『酔わないウメッシュ』の機能性関与成分であるクエン酸も全て、果実由来のものを使用しています。食品添加物である香料や人工甘味料、クエン酸塩などの酸味料を使用せず、果実のクエン酸のみで、一般的なスポーツドリンクとは異なる梅酒様の“すっきりとした味わい”を残す酸味と甘味のバランスを見つけだすのに苦労しました。
―― 今後の戦略は?
初期の導入としては、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどの販売チャネルでの展開を考えています。当社の主力製品『酔わないウメッシュ』の姉妹品として広告によるプロモーションも検討しています。今後の展開については…
本記事は「健康産業新聞 1659号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら
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