産官学連携で健食産業育成へ
地元の食材活用、新素材・新知見次々と
農・水産資源、森林資源など豊富な自然資源を有する青森・岩手県。ニンニク、雑穀、シジミ、鹿角霊芝、リンゴ由来の機能性素材の供給は全国トップレベルにあり、健食市場では両県で30社近くが事業を展開する。米・穀類、野菜、果実を中心に国内の食料供給基地としての地位を築く中、健食開発の取り組みは他県に比べて出遅れた感もあったが、ここ数年で産学官連携による研究開発が本格化。ナガイモ、ガマズミ、プロテオグリカン、ヤマブドウ、アピオスなど新たな機能性素材が誕生している。今後、地域産業活性化の新たな担い手としてどういう発展を遂げるのか。青森、岩手両県の健食産業の現状をリポートする。