㈱アミノアップ（札幌市清田区、011-889-2588）は、北海道の契約農家で減農薬栽培された青シソの葉から抽出した『シソエキス』で機能性表示食品の届出を目指す。機能性関与成分は、アピゲニンやルテオリンなどのフラボノイド類とロスマリン酸で、「鼻の不快感の軽減」といったヘルスクレームを想定している。これまでにマウスを用いた試験において、過剰なヒスタミン遊離、IgE産生、TNF－α産生をそれぞれ抑制することが報告されてきた。最近では、花粉飛散時期におけるアレルギー様症状への効果に関し臨床試験が行われ、「薬理と治療」に論文が掲載された。試験方法は二重盲検プラセボ対照群間試験で、季節性の目や鼻の不快感を持つ健常者20人を対象にフラボノイド類・ロスマリン酸で規格化された同素材を1 日300mg、8 週間継続摂取させ、目・鼻の不快感やストレス状態、血中アレルギー指標等を評価した。その結果、花粉飛散のピークと判断された時期において、目・鼻の不快感の内、「鼻のかゆみ」に関して有意な軽減が見られたほか、「不安感や緊張感が緩和し、前向きな思考をもたらす」ことが示唆されたとしている。同社では、『Oligonol®』に続く機能性表示食品対応素材として注力し、研究レビューの提供から届出サポートまで対応していく。
本記事は「健康産業新聞 1665号」に掲載。「健康産業新聞」（月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁）定期購読のお申し込みはこちら
＜関連記事＞
米国ナチュラルプロダクツエキスポ 3,580社出展、「CBD」展示企業3倍に
2012年版を全面改定し、「機能性表示食品への対応」を追加。各社の概要、特色、業況、連絡先がこの一冊に。健康食品・化粧品の製造、各種試験・分析依頼、原料調達などに、ぜひ本書をご活用ください。⇒詳細はこちら！
