上半期、業績明暗分かれる
後半戦、5割が売上増見込む
2009年上半期、受託製造企業の売上増減率は前年超え・割れともに4割―― 。前年割れ企業は10%以下の減少が最も多く、小幅な売上ダウンに食い止めた。市場全体の景気は底を打ったとみられるものの、企業格差が広がり、二極化傾向にある。各社、生き残りを賭け、独自素材・加工技術の開発、営業・企画力の強化、海外市場への進出など、プラスアルファの戦略を展開している。下半期の経営見通しは全体の3割以上が「良くなる」と回答。半数以上が売上増を見込む。しかしながら、官製不況に加え、経済不況が重なるなか、「先行き不透明」を感じる企業も多く、市場回復に向けたその足取りはまだ弱く、依然、油断を許さない状況にある。