試験ニーズ「メタボ」に集中、需要は回復基調へ
トクホは「疲労」「尿酸」など新たな評価系に注目
健康食品の有用性、安全性評価試験を請け負う第三者機関として、多様な試験ニーズに応えているのが食品CRO(食品開発業務受託機関)。有用性評価の試験内容は、体脂肪、中性脂肪、コレステロールなど脂肪代謝系を中心に、メタボの評価指標である血糖、血圧などに集中。アンチエイジング関連や抗アレルギーなども安定した試験ニーズがあり、各社とも人気の高い項目として挙げる。昨年の試験依頼件数は二ケタ減と低迷したが、今年5月から回復基調にある。トクホの試験依頼も前年割れとなったが、新たな評価系の確立や保健用途表示を目指す動きは依然活発だ。