企業ニュース

連載【「機能性表示食品」受理企業の戦略】日本人の主食「白米」にフォーカス ラインアップ強化で新需要開拓へ

はごろもフーズ㈱( 静岡県静岡市、0120-123620)は、イソマルトデキストリンを関与成分とした『食後の血糖値の上昇が気になる方のパパッとライス』を全国の店頭にて展開している。機能性関与成分はイソマルトデキストリン(食物繊維)で、「食後の血糖値の上昇をおだやかにする機能があることが報告されており、食後の血糖値の上昇が気になる方に適しています」と表示。「“低糖質”や“アレルゲン”といったテーマの売場があるように、“機能性表示食品”カテゴリーの売場づくりに注力していきたい」と語る同社乾物・パスタ・米飯ユニット開発担当マネージャーの宮本太平氏に話を聞いた。

■開発の経緯は?
生活習慣予防やダイエットブームを背景に機能性表示食品の市場規模が拡大しています。ターゲット層の拡大やシリーズの活性化、新たな需要の掘り起こしを目指すべく、当社では『パパッとライスシリーズ』のラインアップ強化に乗り出しました。国内には糖尿病になる危険性が高い“糖尿病予備群”と言われる層が一定数存在し、生活習慣予防や過激なダイエットのために、白米の摂取を我慢する人もいるようです。こうしたなか、日本人の主食である「白米」にフォーカスし、血糖値の上昇が気になる方でも食事が楽しめるよう開発に着手しました。配合するイソマルデキストリンはでんぷんを原料にし、酵素処理することによってできる水溶性の食物繊維で、血糖値の上昇をおだやかにする作用があります。

■売れ行きは?
スーパーマーケットやドラッグストアを中心に展開しています。3 月1日の発売以降、各小売チャネルで順調に推移。今後の販売動向を見ながらさらなる拡販を図っていきたいと考えています。同シリーズはもともと高齢者層をメインターゲットとしてきましたが、食シーンの多様化を背景に近年は幅広い層に支持が広がりました。今後は機能性表示食品という訴求で新たな顧客層を獲得していきたいと思います。

■今後の戦略について
各販路における包装米飯売場での営業を強化していきます。最近は、「低糖質」や「アレルゲン」など、テーマに沿った売場が見受けられますが、“機能性表示食品”カテゴリーの売場づくりの創出や提案にも注力していきたいです。製品開発にあたっては、市場動向も注視しながら特徴のある製品を開発していきたいと考えています。また、包装米飯にとどまらない他のカテゴリーの機能性表示食品も今後は検討していきたいです。

本記事は「健康産業新聞 1668号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

 <関連記事>

甘酒にセラミドをプラス『甘酒』 -養命酒製造-

セラミド配合機能性表示食品 受理商品一覧 (2018年3月28日現在)

【特集】「セラミド」美容、保湿素材で存在感 主役原料として脚光

■「受託製造企業ガイドブック2017年版」 好評販売中■

受託製造企業ガイドブック2017健康産業新聞a2012年版を全面改定し、「機能性表示食品への対応」を追加。各社の概要、特色、業況、連絡先がこの一冊に。健康食品・化粧品の製造、各種試験・分析依頼、原料調達などに、ぜひ本書をご活用ください。⇒詳細はこちら!

 

行政・業界ニュース

企業ニュース

特集

PAGE TOP