ドラッグストアの業界再編が進んでいる。ココカラファインは、マツモトキヨシHDとスギHDとの経営統合も視野に検討・協議を開始した。ココカラファインが統合の道を選べば、売上高はDgS最大となる。DgSの店舗数は増加の一途をたどっているが、飽和状態との指摘もあり、今後は生き残りをかけた新たなステージに突入する。サプリメントに新たな商機が生まれる可能性は。
■ココカラファインは4 月、マツモトキヨシホールディングスとの資本業務提携について公表
その後、かねてより業界再編等に関する意見交換を行っていたスギホールディングスより、ココカラファインに対して正式に経営統合による両社の企業価値向上を図る旨の提案があり、6 月1 日に検討・協議を開始。ココカラファインでは、「6 月1 日の取締役会で協議した結果、来年上期中の合意および最終契約の締結を視野に入れるマツモトキヨシHDとの資本業務提携に関する検討および協議と並行して、スギHDからの提案について検討・協議を開始することが適切と判断した」という。
さらに6 月5 日、ココカラファインとマツモトキヨシHDは、資本業務提携の検討・協議を開始。協議方針について「資本業務提携に限らず経営統合を含むあらゆる選択肢の検討および協議を進める」と公表。「経営統合に向けたコメントは否定するものではない」とするものの、3 社経営統合となる可能性も出てきた。実現すればウエルシアHDを抜く業界最大手となる。少子高齢化や人口減少に伴う小売業の業界再編は時代の流れだが、店舗面積20~450坪、都心から離島まで展開されているドラッグストアは、各社の新規出店とともに商圏環境の変化が激しく、購入場所によって、少子化、高齢化、人口減少の対応や顧客獲得手法が異なる。
本記事は「健康産業新聞 1668号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら
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