厳しい業況も8割が前年比増達成
異業種獲得で求められる『対応力』
本紙編集部ではこのほど、化粧品受託メーカー100社(回答54社)を対象に2009年の化粧品受託調査を実施した。
その結果、09年の化粧品受託市場について、経営状況が「良かった」と回答した企業が昨年より10ポイントダウン。背景として、原料や資材、輸送コストの大幅な値上げや昨秋から続く経済不況の煽りなどがある。
だが、「今年後半にかけて受注増」とのコメントが多く、業績については約8割の企業が前年比増となったことが分かった。
人気受注素材はヒアルロン酸、コラーゲン、EGF、人気アイテムは、美容液、クリーム、化粧水となった。
各社は設備投資により、小ロット・多品種・短納期といった生産能力向上と、異業種の新規顧客獲得に向け、企画・提案力の差別化、ニーズへの対応力を高めた製品作りに注力している。