業界案、重要点説明せ〝空振り(林委員)
消費者庁の「健康食品の表示に関する検討会」は8日、論点整理へ向けた意見交換に入った。日本健康・栄養食品協会の林裕造委員は、新たな表示制度の業界案を提案。だが、焦点となっている健康食品(トクホ・栄養機能食品以外)の表示案の説明を省くなど、要望を伝え切れなかった。一方、消費者代表委員は取り締まり一辺倒の姿勢を明確化。消費者と企業のよりよい関係を目指した議論は、またも感情的な“健食たたき”によって暗礁に乗り上げつつある。予想外の展開に、業界内に失望感と危機感が広がっている。