活況呈した展示会・セミナーの融合で出展効果倍増!
国内最大級の健康産業展示会「健康博覧会2010」が成功裏で閉幕した。
健康ビジネスへの高い関心を裏付けるように、初日の午後には会場が人であふれ返り、常連出展社からは「初日から質の高い来場者が間断なく訪れ、かつてないような引き合いがあり、対応に追われている」と、嬉しい悲鳴も聞かれた。
記念セミナーやイベントステージの充実ぶりも注目を集め、立ち見が続出するなど、健康産業のトレンドや今後の方向性を探ることができる展示会として好評を博した。
■ 泉政務官「薬事法の民主化を」
最終日の3 月19日、「サプリメント法制定へ、健康食品の制度化と課題」をテーマとするシンポジウムがイベントステージで開かれた。
パネリストとして内閣府大臣政務官の泉健太氏、日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会の蒲生恵美氏、日本チェーンドラッグストアー協会の宗像守氏、健康食品産業協議会の木村毅氏が参加。
用意した200席が満席となり、多数の立ち見が出るなど関心の高さをうかがわせた。
泉政務官は、薬事法による健康食品の表示規制について、「(行政は)公開の場で判断するべき」と述べ、密室で行われる裁量行政による“言葉狩り”に強い不快感を示した。
薬事法の解釈をめぐり、今後は厚生労働省と消費者庁の政務三役の間で話し合う必要性を強調。
また医薬品と食品の境界がみえにくくなったことから、「考え方も変えなければならない。そのひとつに薬事法の民主化もある」と持論を展開した。