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特集【静岡県】健康食品製造の屋台骨、受託各社コロナ禍で奮闘

日本のほぼ中央に位置する立地の良さから製造業が盛んなことで有名な静岡。健康食品のOEMメーカーも数多く立ち並び、健康産業界を支える屋台骨となっている。経済産業省発表の最新の経済工業統計調査によると、平成29年における静岡県の栄養補助食品出荷額は636億9,800万円となり、10年連続で全国トップに。現在のコロナ騒動下でも、免疫賦活商品の新たなニーズも出てきており、OEMメーカーの生産稼働率は高い。その一方で騒動が長期化すれば、原料や資材の調達不安、工場勤務者の健康への影響などの懸念も。OEMメーカー各社ではウイルス対策の強化を図っており、安定供給体制の確立を急いでいる。

■受託各社 ウイルス対策講じる

 2019年12月、中国武漢での急性呼吸器疾患の集団発生に端を発した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。日を追うごとに感染は拡大し、世界中を巻き込むパンデミックに。国内では緊急事態宣言が出され、日本経済は大きなダメージを追っている。健康食品業界では、国民の健康をサポートするという使命のもと、業界全体で前向きな活動が行われている。なかでも商品製造を支える受託メーカーでは出来うる感染防止策を講じ、日々製造に励んでいる。電話やビデオ通話、メールアンケートによる取材では各社共通してスタッフの感染防止に最大の注意を払い、“ 3 密”対策に取り組んでいる様子がわかった。AFC-HDアムスライフサイエンスでは監視カメラを増強し、濃厚接触を追跡できる環境を整備。リスク低減に努めているほか、三協では富士市内の工場に加え、島根県にも工場を保有することから、リスク分散が図れるとし、メーカーの不安を払拭する案内を進めている。また、各社とも商談はすべてビデオ通話に切り換えて対応。免疫賦活を目的とした商品企画が多いといい、富士カプセルでは生菌製剤をソフトカプセルに充填できることから生菌乳酸菌への引き合い強いという(14面より各社企業紹介)。

■サプリメント出荷額 10年連続全国1位

 総務省統計局発表の最新の「経済工業統計調査品目編平成30年版」によると、平成29年における全国の栄養補助食品(錠剤、カプセル等の形状が対象)の出荷額は3,069億7,400万円(前年比106%)そのうち静岡県の出荷額は636億9,800万円で堂々の全国1 位。今年で10年連続となった。
前年対比でも117%と大きな伸びをみせるなど右肩上がりで拡大している。全国出荷額に対する静岡県の出荷額が占める割合は20%で、2 位の神奈川県9 %に2 倍以上の差をつける結果に。まさにサプリメント製造の屋台骨を担っている。

本記事の続きは「健康産業新聞1691号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申込みはこちら

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