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特集【抗肥満/抗メタボ】“コロナ太り”対策、急務に!抗肥満素材への注目集まる!!

新型コロナウイルスの感染拡大により世界情勢が一変した。コロナウイルスによる感染死がクローズアップされているが、コロナの影響はそれだけでなく、潜在的には重大疾患のリスク拡大という影を落としている。その正体が活動自粛による肥満化の加速だ。在宅勤務への移行やスポーツジムなどの営業自粛など、日々の活動機会が失われたことで体重増加する人が急増した。“コロナ太り”という言葉が誕生するなど問題視されている。肥満は、心筋梗塞や脳卒中、がんなどの重大な疾患リスクを高めることがわかっているほか、新型コロナウイルスの感染者においても、肥満度が高いケースは、そうでない場合と比べ死亡リスクが3割以上高まるとの分析も出るなど、世界的な一大関心事に。“コロナ太り”対策という新たなニーズの登場で、サプリメントや健康食品に寄せられる期待もさらに大きくなっている。

■ 国民の36.5%が「コロナ太り」、肥満促進が深刻に

 新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に全国に広がった外出自粛。仕事は在宅勤務に移行し、健康増進を目的としたスポーツジムやヨガ施設、さらには人が密集するという理由から屋内外問わずスポーツを興じる機会もなくなり、結果、国民全体の運動不足を招いた。

 民間企業の調査報告では、自粛期間中の歩数が大幅に減少したことが如実に現れた。

 日々の行動履歴が管理できる携帯アプリを提供するレイ・フロンティア社が、ユーザーの位置情報履歴や人工知能を用いて東京都内の人流データを分析。4 月に入ってから歩数が平均して15%~30%減少していることがわかった。ユーザー全体の一日の平均歩数は、約3,700歩だといい、成人の1 日の健康歩数目安8,000歩には程遠い状況だ。また自粛期間は、食べ過ぎや飲酒量の増加も招いており、運動不足と相まって肥満化を加速している。

 コロナによる影響で太ることから“コロナ太り”なる言葉も登場した。

 サーティフィット社が600人を対象に実施したアンケート調査でも、コロナをきっかけとした体重の変化について、女性で42.7%、男性で30.4%が体重増加したと回答。男女合わせると36.5%がコロナ太りを経験している。コロナ太りは単なる肥満症の増加だけでなく、重症疾患リスクを高めることから軽視できない問題だ。肥満状態の放置は、動脈硬化に伴う脳血管障害や心血管障害の発症率の増加につながることがわかっており、メタボリックシンドローム(メタボ)へと発展する。

 メタボは、中心性肥満や内臓肥満といった肥満状態、インスリン抵抗性や高血糖、脂質代謝異常(高中性脂肪血症、低HDLコレステロール血症)、高血圧といった動脈硬化性疾患とⅡ型糖尿病発症リスク因子が2 つ以上集積した病態を指すが、これらの疾患が重なることで冠動脈疾患、がんの発生が起きやすい状態となる。

 また、コロナ感染による死亡リスクという観点でも無視できない。英国リバプール大学の調査によると、コロナウイルスに感染した入院患者約1 万7 千人のうち、肥満度の目安指数となるBMI値が30を超える人では、30以下の人に比べ、死亡リスクが3 割以上高まると分析している。

 日本肥満症予防協会理事長の松澤佑次氏も「肥満症が新型コロナ感染症を重症化する」と警鐘を鳴らす。「欧米の最新の分析で、肥満が重症化の大きな要因になっているという研究が次々に発表されている。フランスのパスツール研究室、英国ロンドン大学、米国マウントサイナイ病院などの感染専門医、救急医の分析によると、新型コロナイルス感染症患者の中で、重症化して人工呼吸器が必要になる率は肥満者で著しく高くなることが明らかになっている。

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