消費者庁は6 月26日、2019年度の景品表示法運用状況と表示適正化の取り組みについて公表、措置命令件数は40件(前年度46件)だった。白髪が黒髪になるかのように表示していたサプリメントや、妊娠しやすくなる効果が得られるように表示していたサプリメントなどに措置命令が行われた。
このほか「食品の肥満効果に関する不当表示」「食品の免疫力を高める効果に関する不当表示」などに措置命令が出されている。今年2 月25日から3 月19日までの期間には、新型コロナウイルスに対する予防効果を標榜する商品に対し、緊急監視を実施。64事業者の87品について改善を要望した。
課徴金納付命令は17件(同20件)で、課徴金額は計4 億6,559万円。3 月17日には、サプリメントで容易に痩身効果が得られるかのように表示していたジェイフロンティアに対し、健康食品分野で最高額となる2 億4,988万円の課徴金納付命令が出されている。
19年度の処理件数490件のうち、消費者庁から指導が行われたのは205件。「たった〇〇粒から始める人生最後のダイエット、ダイエットの繰り返しはこれでおしまいにしませんか」「本を遠ざけて読む方に朗報 気付けば老眼鏡いらず 針の穴も簡単に通せるように、ショボショボやボンヤリが鮮明になった」などの表示に指導が行われている。
定期購読のお申し込みはこちらから(当サイトからの紙面PDFの閲覧も可能になりました!)
■「受託製造企業ガイドブック2017年版」 好評販売中■
2012年版を全面改定し、「機能性表示食品への対応」を追加。各社の概要、特色、業況、連絡先がこの一冊に。健康食品・化粧品の製造、各種試験・分析依頼、原料調達などに、ぜひ本書をご活用ください。⇒詳しくはこちら!