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特集【女性サポート素材】女性の「2人に1人が50歳以上」に、女性サポートサプリ活躍の場広がる

女性の社会進出や社会的立場の向上が目覚ましい一方、女性のライフスタイルにも大きな変化が見られ、更年期障害やPMS(月経前症候群)、晩婚化に伴う不妊、ストレスに起因する様々な不定愁訴――など、女性特有の悩みを抱える人も増加している。こうした中、更年期対策を筆頭に女性特有の様々な悩みに着目したサプリメントへの注目が高まっている。なかでも更年期症状への豊富なエビデンスを強みに近年台頭している「エクオール」は、最終製品の市場規模100億円の大台が射程圏内に。機能性表示食品では、女性サポート素材として大豆イソフラボンとβ-クリプトキサンチンが「更年期以降の骨の健康維持」で届出受理されている。ほかにも、女性サポート素材として大豆イソフラボンやマカ、米胚芽、ローヤルゼリー、プラセンタなど様々な素材の利用が進んでいる。

■ 「更年期」女性は900万人超 女性サポート・サプリの開発も活発化

女性特有の悩みには、更年期障害やPMS(月経前症候群)、不妊、不定愁訴、冷え症、便秘、貧血、むくみ、薄毛――など様々ある。なかでも代表格は更年期障害だ。女性は概ね50歳前後で閉経を迎えると言われ、閉経を挟んだ45~55歳の約10年間を「更年期」と呼ぶ。

更年期障害とは、閉経に伴い、卵巣の機能が低下し、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が急激に減少することで、ホルモンバランスの乱れが生じ、引き起こされる。また社会的環境や性格的要因なども強く関連しており、その代表的な症状は、ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり)や発汗、頭痛、めまい、憂鬱、不眠、動機、肩こり・腰痛、便秘、下痢、シミ・シワ・たるみ――など。身体的にも精神的にも様々な症状が現れるという。

総務省統計局が6 月22日に発表した人口推計によると、6 月1 日現在の45~54歳女性の数は概算値で915万人となっている。また2020年は女性の2 人に1 人が50歳以上を迎えると言われる中、健康食品業界でも更年期障害をはじめ、女性特有の悩みに着目したサプリメントの開発が活発化している。こうした中、大豆イソフラボン、エクオール、ローヤルゼリー、米胚芽、マカ、ザクロ、レッドクローバー、プラセンタ―― など多彩な機能性素材の利用が見受けられる

■ エクオールが牽引、製品市場規模100億円射程圏に

なかでも近年、更年期対策サプリメントの中で台頭している素材が「エクオール」だ。エクオールとは、腸内細菌によって大豆イソフラボンに含まれるダイゼインから代謝される成分。エクオールの開発にいち早く成功し、エクオール含有食品『エクエル』シリーズを展開する大塚製薬では、2014年以降、売上は2 ケタ成長が続いており、今年5 月に発表した2020年度第1四半期決算でも『エクエル』は増収を達成した。

現在ではディーエイチシー、アサヒグループ食品、小林製薬など大手企業をはじめ、通販メーカーの多くがエクオール配合サプリメントを販売しており、最終製品の市場規模は100億円の大台が射程圏内に入っている。

こうした中、エクオールの原料供給を行っているメーカーには、ここ数年で受注が急伸。生産量が追いつかない状況が続く中、今秋、製造ラインを拡充し、従来の1.3倍の増産体制に入るサプライヤーも見受けられる。

■「更年期」の機能性表示食品、大豆イソフラボンなどで4社が受理

また、機能性表示食品で「更年期」というワードで検索した結果、届出受理は4社。主に更年期以降の女性に起こりやすい骨粗鬆症の予防に対する素材が関与成分となっている。ファンケルやダイドードリンコなど3社では、大豆イソフラボンを関与成分とし、「更年期以降も骨を丈夫に維持したい女性に適した食品です」との内容、伊方サービスはβ-クリプトキサンチンを関与成分とし、「更年期以降の女性の骨の健康に役立つことが報告されています」との内容で、それぞれ届出受理されている。

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