天然由来の成分を中心に使用し、防腐剤など添加物を極力排除した“ナチュラルコスメ”のマーケットが拡大している。
背景には、消費者の「安全・安心」を求める意識が、食品だけでなく肌に塗布する化粧品にまで及んでいることが考えられる。
さらに、スローフードの気運の高まりでオーガニックや自然食品を生活に取り入れる女性層が増加する中、化粧品にもスローコスメやナチュラルコスメを求める動きが見られる。
こうした中、固有の薬草が数多く自生する天然素材の宝庫・沖縄発のナチュラルコスメ素材に要注目だ。
沖縄県は、固有の薬草をはじめ天然素材の宝庫だ。
伝承的に食用や治療薬として沖縄の人々を癒してきた薬草の中には、健康食品やサプリメントとして摂取するだけでなく、化粧品として肌に塗布しても有効な素材が数多く存在する。
こうした中、現在、月桃や海ブドウ、ウコン、ゴーヤー、サンゴ、パパイヤ、フコイダン、ハイビスカス、シークヮーサー、クミスクチン―― など、機能性の高い天然素材が化粧品原料として次々と開発されている。