美容総合展示会「ダイエット&ビューティフェア2020」が、9月15日から3日間、東京ビッグサイト 青海展示棟A・Bホールで開催された(出展社数:252社・453小間/来場者数1万2,805人)。「ビューティとウエルネスで日本を元気に!」をスローガンに、国内外の注目商材・サービスなどが集結。海外で人気のCBDは約10社が出展し、新商材などを紹介したほか、幹細胞コスメ、NMNなどの商材も目立った。また、“安心・安全・健康”を差別化に、日本発の地域商材も脚光を浴びた。コロナ禍での開催となり、来場者数は例年の6割程度に留まったが、会場内では、初日から熱心な商談光景が見られた。出展社からは「例年以上に商材探しに熱心なバイヤーが目立った」「最新トレンドに飢えている来場者が多かった」といった声も。出展ブースでは、感染予防対策として様々な工夫が見られ、コロナ禍における展示会の新しい形が垣間見えた。
話題のCBD、商品形態に広がり コロナ禍で、“j apan商材”に脚光
今年で19回目を迎えた「ダイエット&ビューティフェア2020」。会場内は、「美ボディメイク」「インナービューティ」「ダイエット」「コスメ・美容機器(プロユース)」「美容雑貨/コスメ・美容機器(ホームユース)」などで構成。話題のCBD関連では、中島商会(Autham)、CBD、DropStone、ユニライフジャパン、吉兆堂など約10社が出展。サプリメント、オイル、バー、化粧品など商品形態の広がりが見られた。
幹細胞関連商品も目立ち、エンチームでは、細胞再生対応コスメシリーズを紹介し、来場者の関心を惹いていた。新素材では、今春に「非医薬品リスト」に追加されたNMNを配合したサプリメント、化粧品を紹介するブースが複数あった。
地域の特産品を活用した付加価値商材も多数出品された。和歌山県では、“おいしく食べてうつくしくなる”をコンセプトに、県内事業者6社が集まったブースを形成。ファイブワンは、じゃらばらのアレルギー分野における機能性のエビデンスをもとに、サプリメント、飲料、グミなどを紹介。築野食品工業は、米油を使用した『山椒香味油』などを出品した。
食品機能性地方連絡会は、北海道、四国4県など、独自の認証制度の商品をPR。同連絡会では、「認証商品が“安心、安全で健康に良い”という認知は着実に広まっている。情報の出し方、発信の仕方をさらに強化していきたい」と話す。今後、各都道府県の認定商品を集めたECサイトの構築を目指すという
来場者数、例年の6割も 会場内、熱心な商談
今年はコロナ禍での開催となったが、出展社からは「ブース訪問者は例年に比べ少ないが、感度の高い人が多かった」「効率よく会場を回ることを意識した人が多かったのか、事前に出品商材を調べて訪れる来場者が目立った」「情報収集を含め、商材探しに熱心な来場者が多かった」「大手CVSバイヤーと実りある商談ができた」―― などの声が聞かれた。
出展社ブースを見ると、消毒・除菌液や、商談テーブルのクリアボードの設置のほか、「例年に比べ、開放感を意識したブース作りにした」「サンプル品はチャック袋に入れて提供した」など、各社とも感染予防対策として様々な工夫を凝らしていた。
また、ブース内の担当者以外に、パソコンを設置して生産者とオンラインで会話ができるようにした企業からは、「意外と対応できた。生産者と直接話ができるので訪問者からも好評だった」と手応えを感じる声も。試験的に完全無人のブースで対応した企業も見られた。
会期中に実施されたセミナーでは、免疫をテーマに取り入れた講座の人気が高かった。日本抗加齢医学会理事長・堀江重郎氏が講演した「アンチエイジング医学で免疫力アップ」には100人以上の聴講者が集まり、熱心に耳を傾けていた。第20回の記念開催となる来年の日程は、10月中に発表する。
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