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市場規模250億円突破、5年連続2ケタ成長(特集/珪素)

素商材、5 年連続の2 ケタ成長で市場規模250 億円突破!――2020 年の珪素商材市場は、新型コロナ禍にあって珪素の殺菌作用を活用した抗菌スプレーなどの関連商材が伸長。さらに化粧品分野での原料供給が大きく伸びた。市場ではシリカウォーターや濃縮溶液、健康食品、化粧品など関連商材のバリエーション拡大に伴い、日本に留まらず、中国や台湾、香港、シンガポール、マレーシアなどアジア諸国への輸出も進んでいる。2020 年の業界最大のトピックスは、国内初となるヒト臨床試験による珪素の有用性データが昨年9 月に論文発表された点だ。これを受け、2021 年の珪素市場にとってさらなる飛躍のチャンスとなることが予想される。

国内初のヒト試験で珪素の有用性確認

2020年の珪素市場にとって最大のトピックスは、国内初のヒト臨床試験により、珪素の経口摂取による生活習慣病合併脂肪肝に対する有用性が確認されたことが挙げられる。

試験は、愛知医科大学病院 先制・統合医療包括センター(福沢嘉孝教授)と、業界のトップサプライヤー㈱APAコーポレーションとの産学連携共同研究によるもの。

昨年12月13日に都内で行われた「第2回珪素シンポジウム」では、福沢教授が同試験の概要や結果について講演。

25人を対象とした試験で、水溶性珪素の経口摂取により、食事・運動療法に有意な上乗せ効果が得られ、生活習慣病合併脂肪肝に対して一定の有用性を持つと考えられることが示唆されたことを発表。一連の研究成果は、学術誌『未病改善医学』(2020年9 月号)にも論文発表された。

2020 年は抗菌関連、化粧品分野が伸長

2020年の珪素市場を見ると、従来のシリカウォーターや濃縮溶液、健康食品、化粧品に加えて、新型コロナ禍にあって珪素の殺菌作用を活用した抗菌スプレーなどの商材が伸長した。

珪素と銀イオンを組み合わせ、「アルコールを使用せず、手荒れ等の心配がない」といった点をアピール。現在もインターネット通販などで数多くの関連商材が販売されている。

水溶性珪素『umo®』の研究および原料製造元として、珪素市場で約9 割のシェアを持つAPAコーポレーションの岡田憲己社長の話でも「当社は、珪素の大腸菌やレジオネラ菌、コレラ菌などの殺菌作用、ネコカリシウイルスの不活化などのデータを取得していることから、2020年は抗菌スプレー向けの原料供給が伸長した」としている。

また2020年は…

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