(一社)日本ホームヘルス機器協会(略称:HAPI/東京都文京区)の山本富造会長は1 月28日、「健康博覧会2021」主催者セミナーで、「人生100年時代の健康増進機器制度と認定製品の優位性」と題し講演した。
山本会長は、医療は「病気になってから」という時代から、超高齢化社会を迎えた現在、多くの人々が心身のどこかに不具合を抱えるというケースは少なくなく、健康増進に個人レベルで取り組む「セルフ・メディケア」や「セルフ・メディスン」が盛んに議論されるようになってきた。
こうした中、「内科的アプローチ」では、薬剤をはじめ特定保健用食品、機能性表示食品、サプリメントの4つの分類が整備されているのに対し、「外科的アプローチ」では、医療機器か否かの2つの分類しかないのが現状で、それゆえに市場では健康機器と称して消費者が疑念を抱かざるを得ない製品も出回っている状態が放置されてきた現状に触れた。
そこでHAPIでは、医療機器と健康機器の中間に位置する健康増進機器の確立に向けて6年前より検討を開始し、監督官庁との意見交換を通じて、2018年に健康増進機器認定制度を開始した経緯を紹介した。
山本会長は、健康機器の中で、「安全性の確認」「信頼性の確認」「機能性の評価」について、協会外部の専門家で構成する評価審査委員会で厳正に審査の上、認定される健康増進機器は、国民の自主的な健康保持増進に寄与する製品として期待されているとし、3年目を迎えた同制度についての活用を呼び掛けた。
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