経済産業省の生産動態統計によると、2020年1~12月の国内化粧品販売金額は、前年比83.7%の1兆4,749億492万円となった。2015年以降、伸長してきた化粧品販売金額だったが、5年ぶりの前年割れに。なかでも2020年は新型コロナウイルスの世界的な蔓延に伴い、外国人観光客によるインバウンド売上分が吹き飛んだ。国内でもマスクの常用や在宅勤務の定着に伴い、メイクアップ化粧品類の売れ行きが激減。在宅勤務の定着や身体的距離の確保など、ニューノーマル時代に求められるコスメおよび、その販売方法を探った。
国内化粧品販売金額が1 兆4,000億円台となったのは、インバウンド需要が始まる直前の2016年以来。
それまでの国内化粧品販売金額は1 兆4,000億円台が続いており、この辺りが国内販売金額の限界値と言われていた。
2020年はインバウンド分が吹き飛び、従来の国内市場に戻った格好だ。
なかでも2020年の市場では、アイテムやチャネルで大きく明暗が分かれた。チャネルでは、対面でのカウンセリング販売を軸とする百貨店や専門店が営業自粛の影響やソーシャルディスタンスの徹底、衛生管理の観点からテスター品の設置自粛などに伴い、苦戦を強いられた。
逆にECチャネルでの販売は前年比を上回る好調をキープしており、消費者の購買活動に変化が見られた。
アイテムでは、今回の統計ではヘアケア以外は全て前年比2 ケタ減と厳しい状況だった。なかでもマスクの常用や在宅勤務が定着する中、口紅を筆頭にメイクアップ化粧品類の需要が激減、2 月にはメイクアップ化粧品の受託メーカーが倒産に追い込まれる事態も起こっている。
こうした中、ニューノーマル時代に求められるコスメとは何か・・・。本紙が、
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