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“美味しさと健康”を備え持つ乳酸菌として飛躍(乳酸菌特集、特別インタビュー)

森永乳業㈱(東京都港区)が開発販売している加熱殺菌乳酸菌『シールド乳酸菌M− 1』。サプリメントに留まらず、飲料や菓子、パンや納豆など幅広い食品への採用が拡大している。乳酸菌の機能性を“健康軸”と表現し、「健康軸」と「おいしさ」を両立させたことで、市場シェアを獲得してきたという。シールド乳酸菌の展開について、同社営業本部 食品素材統括部 販売企画グループマネージャーの古田雄一郎氏に聞いた。

―― シールド乳酸菌の開発について

当社が殺菌乳酸菌の取扱いを視野に入れた研究を加速したのが2007年以降。当時はまだ現在ほど乳酸菌の広がりがなく、ヨーグルトや飲料への配合が中心でした。

スーパーで並ぶ食品を眺めて、乳酸菌をもっと色々な食品に活用できるのではないかと考えていました。

時同じくして、殺菌菌体の機能性についての研究成果が学会等でも発表されていたこともあり、当社研究所でも新菌株の研究をスタートしました。

当社が保有する数千株の菌ライブラリーの中から1 つの活性評価を指標としたスクリーニングによって見出したのが『シールド乳酸菌M−1 』(Lactobacillusparacasei MCC1849)です。

―― 年々採用が広がっているが

シールド乳酸菌は、いま注目の健康サポートなどの効果が期待できる素材でありながら、どのような食品に配合しても美味しさを邪魔しない特性があります。

食品メーカーである当社としては、この軸となる「健康への機能」を重要視しつつ、同時に「美味しさ」も両立できる素材として提案を進めました。

また、配合量も20mgと低量で扱いやすい点も評価され、上市以降多くの食品に採用されました。食品業界における健康軸への関心も年々高まっており、お問合せも増加しています。

直近では日本コカ・コーラ社の『アクエリアス まもる乳酸菌ウォーター』やカルビー社の『グラノーラプラス乳酸菌』に採用されています。

―― 菌末のプロモーションについて

シールド乳酸菌の良さを知って頂く事も重要ですが、素材だけのアピールにならないよう包括的な取り組みを実施しています。

具体的には腸内フローラに着目し、健康について広い視点から情報発信をしています。

現在のコロナ禍で面会やイベント機会が減りましたが、オンラインを活用し、業界向け、消費者向けに色々な取り組みを実施しています。

昨年は…

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