マコンブの仮根「ガニアシ」に移植がん細胞の抑制効果があることが、東京大学農学生命科学研究科の眞鍋昇教授らの研究でわかった。
今月15~16日に開催される第17回日本がん予防学会「がん予防学術大会2010札幌」で発表する。
ガニアシにはこれまでにも、抗腫瘍作用など多くの薬理活性が報告されている。
研究では、ヒト由来がん細胞を重症複合免疫不全マウス腹腔に移植し、がん増殖に及ぼすガニアシの影響を調べた。
また、ラットにガニアシを経口投与する実験も行った。
その結果、がん移植群は多量の腹水がたまり、臓器重量が有意に増加。ガニアシ投与群はがん増殖が軽減、臓器重量の増加も抑制され、腹水貯留も軽度だった。