瞬発力・スピード・パワーが重視されるアスリートの間で抜群の知名度と優れた体感、万全の安全性データを持つクレアチン。2019年8月にクレアチンモノハイドレートを関与成分とした製品が、初の機能性表示食品として届出受理されて以降、昨年10月には日本予防医薬、今年2月にはダイドードリンコ、3月にはアサヒグループ食品から相次いで機能性表示食品が上市され、サルコペニア対策素材としてのクレアチンの存在感が一気に高まっている。
ひと昔前、プロテインはボディビルダーなどトップアスリートが摂取する栄養素との認識が一般的だったが、今では健康的な生活を送る上で欠かせない栄養素として、スポーツ愛好家や女性層、さらには中高年にまで裾野を広げている。
筋肉のエネルギー源となるクレアチンもまた、プロテイン以上にトップアスリートに利用されているイメージが強い。
一方で、加齢と共に減少するクレアチンを高齢者が摂取することで、体内のクレアチンリン酸量が若年層と同レベルまで回復すること、高齢者が運動と併用して1 日3gのクレアチンを摂取することで運動パフォーマンスが向上することが報告されており、2017年4 月には、欧州食品安全庁(EFSA)から「日常的なクレアチン摂取は55歳以上の成人における筋肉トレーニングの成果を強化する」旨のヘルスクレームが許可されている。
国内でも2019年8 月、クレアチンモノハイドレートを配合した製品が機能性表示食品に受理された。ヘルスクレームは「適度な運動と併用することで、加齢によって衰える筋肉をつくる力を助けることによって、筋肉量および筋力の維持に役立つ」。
機能性表示食品を販売する日本予防医薬では、受理前からクレアチン配合製品を販売してきたが、受理後のリニューアル販売を機に、ヘルスクレームを前面に訴求することで、「想定以上の売れ行きを示している」という。
コロナ禍で外出自粛に伴うフレイル状態の高齢者の増加が懸念され始めた時期と重なった点も、追い風となっているもようだ。さらに…
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