消費者庁・消費者政策課財産被害対策室は7月21日、大塚製薬㈱の健康食品「EQUELLE(エクエル)」の偽物がフリーマーケットサイトに出品されていたとして、消費者安全法に基づき、消費者被害の発生・拡大防止のための情報を公表し、注意喚起した。出品者の実体は不明という。
偽物の出品者は「遠藤」「小池」「森山」などと名乗り、楽天のフリーマーケットサイト「ラクマ」で、エクエルの正規品を出品しているかのように表示。販売価格は2〜3割程安くしていた。しかし出品されていたのは、商品パッケージ・内容物を正規品に似せた偽造品だった。購入した消費者がエクエルの正規品との違いに気づき、大塚製薬に通報。同社が確認・分析した結果、偽物と判明した。
①偽物のパッケージ裏面の賞味期限「2023.2.2 C」との表示は正規品にはない表示で、文字もかすれて印字、②「2023.2.2」と「C」の組み合わせは正規品には存在しない、③錠剤状の内容物について、正規品は黄色がかっていて断面は円に近い形状だが、偽物は白色で断面が楕円、④同梱されている乾燥剤の袋について、正規品は透明のビニール袋であるのに対し、偽物は白色の紙の袋(右上)―― などの違いがあった。
しかし、偽物だけ見ても不自然な点に気づきにくく、正規品との違いを把握していないと、「偽物と気づくことは困難」としている。健康被害の通報はないが、偽物の安全性は不明としている。出品者らは偽物発送時、他人の個人情報を用いていた。消費者庁によると、いち早く消費者に伝えるため、消費者安全法に基づく注意喚起を行ったとしている。今後、「しかるべき対応を行っていく」としている。
大塚製薬ではホームページで偽造品に関する注意喚起を行っており、エクエルについて、公式通販サイトや医療機関・調剤薬局など正規ルートでの購入を推奨。「偽造品の製造・販売者に対し、関係当局への情報提供・法的手段を含めた対応を進めていく」としている。
偽物のパッケージは本物とよく似ていたが、正規品と比べてやや色味が暗く、袋周囲の圧着部分のきめが不規則だった。健康食品の受託製造企業によると…
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