本紙が7月中旬~8月初旬に掛けて青汁製品の主要サプライヤー、受託加工・製造事業者、販売メーカーなどを対象に実施した調査の結果、今年上期の青汁製品の市場は、前年同期比を上回るペースで推移、好調をキープしていることがわかった。長引く新型コロナ禍で国民の健康意識はますます高まる中、青汁製品の底堅さが垣間見られる。一方で、参入企業や販売製品数の増加を受けて、店販・通販ともパイの奪い合いが見られるなど、競争は激しさを増す。青汁製品市場では今後、素材・アプリケーション・目的・チャネルなど、きめ細かい販売戦略が求められることとなりそうだ。
今年上期、テレビCM・ネット広告等で売上伸長の企業も
本紙が今年2月に発表した2020年通期の青汁製品の市場規模は、3年ぶりに好転し1,071億円(小売ベース)となった。今回の調査では、その勢いが今年上期も継続していることがわかった。もちろん、販売チャネルによる明暗は今年も顕著に見られた。
在宅勤務が定着する中、健康食品の販売チャネルとして、ネット通販をはじめ、テレビ、カタログと通販全体が好調に推移する中、青汁製品も同様に通販ルートでの売れ行きは概ね良好だった。またドラッグストアでの売れ行きも昨年に引き続き堅調に推移した。
一方で、百貨店や薬局・薬店、化粧品販売店、エステサロンなどのカウンセリング販売ルート、訪販・宣講販ルートなどの対面販売ルートは新型コロナ禍の影響で、引き続き厳しかった。ただ昨年後半からは、オンラインを活用した販売手法やセミナーなどに対応する企業も増えたことで、「売上は回復基調にある」とコメントする企業も見られた。
今年上期の特長としては…
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