機能性原料の用途拡大進む
機能性を重視した化粧品ニーズが高まっている。
化粧品市場全体が低迷する中、一般流通では低価格帯へのシフトが進む一方で、機能性を持つ高付加価値製品は特殊ルートを中心に根強い人気を誇っている。
安心・安全を訴求するエコ関連原料について機能性を追加する動きや、スキンケア化粧品以外での用途拡大など多様化が進む。
機能性に注視した取り組みを展開する化粧品原料サプライヤーは軒並み好調を維持しており、機能性化粧品原料市場は活発化している。
経済産業省の化学工業統計によると、平成21年度の化粧品売上げ規模は、前年から約8%減の1兆3,902億円と大幅な落ち込みとなった。
一般流通では高価格帯から低価格帯へと消費傾向が転換され、これが市場縮小の大きな要因となった。
一方で、同統計によると販売個数では0.8%の増加となっており、全体的な購買意欲は低下しておらず、その中で注目を集めているのが機能性化粧品だ。